田村重信:「10年目を迎えた日本論語研究会―徳について」
今月の一節「己の欲せざる所」
子貢問うて曰く、「一言にして以って終身之を行うべき者有りや」。
子曰く「其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ」。(衛霊公第十五)
1、はじめに
日本論語研究会・100回続くとは?
修己修人。道は開ける。
思いを行動に。世のため人のため。
2、60才を超える
子曰はく「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従へども矩を踰えず」(為政第二)
3、トルコで考えたこと
4、日本および日本人
国家安全保障戦略
5、徳を積む
フランクリンの13の徳
6、お釈迦様、孔子様、キリスト様、ソクラテス様
子曰はく、「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」(里仁第4)
死んだあとはどうなるか?
7、おわりに
子曰はく「学びて時に之を習ふ、また説ばし(よろこばし)からずや。朋あり遠方より来たる、また楽しからずや。人知らずして慍みず(うらみず)、まや君子ならずや。」(学而第一)
フランクリンの十三徳
1.節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2.沈黙 自他に益なきことを語るんかれ。駄弁を弄するなかれ。
3.規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4.決断 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5.節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6.勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
7.誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出だすこともまた然るべし。
8.正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
9.中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10.清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11.平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12.純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけることがこときことあるべからず。
13.謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。