2012年5月(小西孝実、田村重信)

小西孝実:「起業」
田村重信:「ソクラテスの死」

今月の一節

子曰はく、朝(あした)に道を聞かば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。

もしも、朝、真実の人の道を聞き、これを体得しえたならば、その夕べに死んだとしても、それで悔いはないのだ。
人間のあり方・生き方を知ることは、それほどにも重大事なのである。
・諸橋轍次著『中国古典名言事典(講談社学術文庫)』

君子父子夫婦長幼の間から日常に行為に至るまで事々物々の間には当然行うべき道理がある。この道理を真に悟り得るならば、生きては道理に順い、死んでも心が安からで遺恨はない。朝(あした)に道を聞いたならば、夕(ゆうべ)に死んでも差支えないのである。
・宇野哲人著『論語新釈(講談社学術文庫)』

「道」とは人として正しい道。孔子にとって「仁」や「徳」にもとづく理想的な生き方である。これを真に理解するこtができたならば、死ぬことを恐れないという、孔子の強い意志が表れている。人生とは何か、「道」とは何かを真に悟ったならば、いつ死んでも差支えないということである。
・田村重信監修『おとなの論語(徳間書店)』

「論語と算盤」の実践

4月に続き、今月の論語研究会は2講師体制での開催となりました。

小西孝実・論語研究会幹事長

「無知の知」、そして「善く生きる」事とは

田村重信
田村重信

講演動画

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