田村重信:「日本の政治を考える―『大学』と『中庸』」
今月の一節「政(まつりごと)を為すに」
子曰く、政を為すに徳を以てすれば、譬(たと)えば北辰のその所に居て、而(しこう)して衆星の之に共(むか)ふが如し。
人君が徳を己に修めてこれを推して一切の政務を行うならば、自然に天下がこれに帰する。譬(たと)えば、北極星が己の居所に止まって動かなくとも、多くの星が周囲を運転してこれに帰向するがごとくである。
・宇野哲人著『論語新釈(講談社学術文庫)』
政治は法律や規則のみにしたがって行なうものではなく、徳をもってすべきである。そうすれば、不動の北極星に群星が向かい従うように、人民はその徳をしたって、その為政者についていくだろう。
・諸橋轍次著『中国古典名言事典(講談社学術文庫)』
『大学』そして『中庸』を学ぶ意味
今回は代表幹事の田村が、はじめて「自由民主党政務調査会調査役」として講師を務めました。
衆議院解散選挙を目前に控え、「日本の政治を考える―『大学』と『中庸』」の題で、現在の政治が抱える様々な課題と、それに対する一つの解としての古典について触れました。
講義の中で取り上げた一冊は、当会の一番最初の講演録『人間の品格~論語に学ぶ人の道~』です。
引用した文章は、当会が8年前に始まった一番最初の講演、台湾儒学会の朱伯昌先生によるテクストです。
朱先生の講演録はインターネットでもご覧いただけます。
※詳しくはこちらをクリック下さい
当日のハイライト動画
今回の講演ハイライトをYoutubeでご覧いただけます。
過去に当会では小泉進次郎・衆議院議員を講師に迎えていますが、当時の経緯についても触れてあります。
話題にでた書籍
今回の関連書籍は、Amazonでもお求め頂けます。