2012年1月(田村重信)

田村重信:「8年目を迎えた日本論語研究会-日本を考える」

今月の一節

子曰はく、君子は義に喩(さと)る。小人は利に喩る。

君子は正しい道理に循(したが)うから、心の喩(さと)るところはただ義にある。小人は欲に従うから、心の喩るところはただ利にある。故に君子は事に触れて義を行おうとし、小人は事に触れて利を謀(はか)ろうとする。

子貢問うて曰はく、「一言にして以て終身之を行ふべき者あるか。」子曰はく、「其れ恕か。己の欲せざる所人に施す勿れ。」

子貢が問うて曰うには「ただ一言で終身行うことのできるものがありますか。」孔子がいうには「それは恕という一言であろう。恕は己の心を推して人を思いやるのである。己の心に欲しないことは人も欲しないから、これを人に施し及ぼさないようにせよ。」

宇野哲人著『論語新釈(講談社学術文庫)』

継続は力。8年目を迎えた論語研究会

毎年1月は代表幹事の田村が年頭所感を込めてお話をさせて頂いておりますが、はじめて会に訪れる方には新鮮に映り、また継続して参加頂いている方には学びの再確認になると好評頂いております。
この日も100名を超える方にお集まり頂きました。

日本論語研究会 田村重信

「天命を知る」50歳の時に代表・田村が小さな勉強会を始めて、今年で8年目を迎えます。
続けて実践すると、どのような事が起きるのか。
この日は1月10日発売『日経ビジネスAssocie』に活動を紹介頂いたり、「こころの青空基金」代表の坂本博之さんが会長を務める「SRSボクシングジム」との出会いなどを紹介させていただきました。

日本論語研究会 田村重信

2012年最初の回となる今回は、レジュメに沿って田村よりお話させていただきました。

1、はじめに
2、日本論語研究会の目的
3、日本の現状
4、日本人と論語
5、儒教の将来性
6、国民総生産から国民総幸福へ(ブータン国王夫妻が来日)
7、本物の人生とは?(真諦と俗諦)
8、結論=「修己治人」

今回の講演に関するリポートは、元テレビ朝日アナウンサーの川松真一朗さんが自身のブログで綴って下さりました。こちらもご参照ください。
(写真は川松さんとSRS・坂本博之会長)

川松真一朗 坂本博之

川松真一朗の「日に日に新たに!!」(http://ameblo.jp/kawamatsushin16/)LinkIcon

今回のテキスト

冒頭、田村が素読に用いたテキストは以下のとおりです。Amazonでもお求めいただけます。