2011年5月(石田尊昭)

石田尊昭:「尾崎行雄(咢堂)と相馬雪香」

今月の一節

子貢 問ひて曰はく、「一言にして以て終身これを行ふべき者有りや」と。
子曰はく、「其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ」と。

子貢が質問して言った、「たった一言で、一生涯それを実行していくことのできる言葉が、あるでしょうか。
孔子は(答えて)言った、「それは『恕』(思いやり)だろうな。(それは例えば)自分が望まないことは、他人にもしてはいけない、という事である。」

『基礎からの漢文(数研出版)』

「憲政の神」そして「NGOの先駆け」を結ぶ血統

日本論語研究会では、かねてより「如何にして論語で日本を良くするか」をテーマに回を重ねておりますが、今回は「憲政の神様」こと尾崎行雄(咢堂・がくどう、と読みます)、そして「NGOの先駆け」として名高い三女・相馬雪香の二人の生涯とその目指したもの、生涯を貫いた信念について尾崎行雄記念財団事務局長・石田尊昭先生に講演頂きました。
当会の代表幹事・田村が同財団の書籍『世界と議会』に寄稿したことがきっかけで、この度の登壇が実現致しました。

尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師
尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師

尾崎行雄と言えば「憲政の神様」と称され、時として「選挙の神様」と誤解されることもしばしば。
その一方で、生涯ふたつの「ふせん」を貫いた事で時には国賊扱いされることもありました。
「普選(普通選挙)」、そして「不戦」。およそ60年に渡り、まさに政治家・国会議員として「生涯現役」を貫いた尾崎翁の人生は、神様と崇められるには程遠い挫折と苦難の連続でした。その三女・相馬雪香(尾崎行雄記念財団副会長/咢堂塾初代塾長)とて例外では有りませんでした。

尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師

尾崎翁はその生涯で「民主主義の在り方」を、文字通り生涯かけて民衆に問い続けました。

「今の世の中、政治が悪い」
「なら、そういうお前はどうなんだ」

民主主義とは、選挙政治であるという事。
そして選挙政治とは、選挙民/有権者の良識が問われるという事。
その怖さと危うさを、常に命懸けで問い続けたのが尾崎行雄でした。
今でこそ憲政の神様と称される尾崎行雄ですが、人の価値観は時代と共に変化します。戦時下においても、覚悟をもって不戦を訴え続けた尾崎翁は国賊扱いされた事もありました。家族も然り、それでも信念があるからこそ「ぶれなかった」。
真に命懸けだからこそ、日和ることもしなかったそうです。

そして、その背中を見続けて、自らは「政治とは異なる立場」で世の中を動かすべく立ち上がった三女・相馬雪香。
石田先生は、相馬さんの晩節を共に歩み、そして真に政治を学び、実践するための学び舎『咢堂塾21』の共同創設者として辣腕を奮われた相馬雪香さんの最大・最後のブレーンでもあります。
咢堂塾21ホームページ(http://gakudo.com/)

尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師

講演でも触れて頂いてますが、相馬さんの人生は「4つの心」が柱としてあったそうです。

1.本気の心
2.利他の心
3.純粋な心
4.感謝の心

詳細については、掲載の講演動画でじっくりとご覧頂けると幸いです。
2番目の「利他の心」は、開催冒頭の論語素読でも触れた「恕」そのものです。

尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師
尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師
尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師尾崎行雄記念財団・石田尊昭講師

講演終了後は、石田先生からも参加者との質疑応答の時間を充分に取っていただき、これまでにない盛会の内に終わりました。
当日の講義は動画でも全編配信しておりますので、是非ともご覧頂けると幸いです。
政治に興味のある方、また政治家を志す方にとっても「志の指針」となること請け合いです。

当日の講演動画

講義の模様は、Youtubeで全編ご覧いただけます。
石田先生の動画は恐らく本邦初、石田先生が伝える尾崎咢堂と相馬雪香の魅力を是非とも感じて頂きたいと思います。
ご覧頂いた皆様が何かを感じて頂けたら、知人の方にも是非ともお奨めください。









講師の著作

石田先生による今回テーマの書籍は、Amazonでもお求めいただけます。


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