西島大次郎:
「環境 建築と都市づくり―未来に何を残せるか―」

今月の一節

子曰く、「知者(ちしゃ)は水を楽しみ、仁者(じんしゃ)は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。」と。

→孔子が言った。「(知者と仁者の風格について山と水に例えてみると、)知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむだろう。知者は動いてとどまらないこと水の如くであり、仁者は安心して静かなこと山の如くである。知者は絶えず変化の中に処して、きわまることがないから、楽しみが尽きない。仁者はすべてに安心してあくせくしないから長寿となる。」

緑川佑介著『孔子の一生と論語(明治書院刊)』

代表幹事・田村による素読は二松学舎大学教授・緑川佑介先生の本をテキストに行なう事が多いですが、今回は緑川先生も会場にお出で下さりました。

師との縁が、人生を左右する

今月の講師は、建築家の西島大次郎先生。建築の世界では韓国・ロッテワールドの大規模プロジェクトから小規模建築まで幅広いフィールドを経験した事で著名ですが、今回は「環境 建築と都市づくり ―未来に何を残せるか―」の題で約80分、大いに語って下さりました。

西島大次郎講師
西島大次郎講師


一見すると論語と関係の遠そうな、建築という分野ですが、形があるものはいつかは壊れてしまう。一方で形がないものの2500年もの間受け継がれている論語との対比や共通点について「1.楽しい建築」、「2.建設業界の現状と展望」、「3.サステナビリティ」、「4.師匠と弟子」、「5.低炭素社会の都市づくり」の5つのテーマで実体験に基づく貴重なお話を披露頂きました。

西島大次郎講師
西島大次郎講師

何といっても圧巻だったのは、「師匠との出会い、そして縁が自身の生き方をいかに変えたか」という事でした。西島先生の師は世界的に有名な建築家の故・黒川紀章氏。大学を出て間もなく出会い、以来亡くなられるまでの40年間に渡り、そして現在でも多くの影響を受けているという事実でした。
そして教室で共に学ぶ私たちの身近にも、人生を大きく変える師がいる事を訥々と語って頂きました。

西島大次郎講師

現在、西島先生は黒川師匠との思い出を活字に残すべく奮闘中との事。論語研究会も、書籍の完成を待ち侘びてやみません。今から上梓が楽しみです。

講演動画

当日の講演の様子はインターネット(Youtube)で全編ご覧いただけます。
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