安岡正泰:
論語と武士道

今月の一節

子曰く、「君子は人の美を成して、人の悪を成さず。小人(しょうじん)は是に反す。」と。

→孔子が言った。「君子は人に対してその良い点は伸びるように、悪い点は抑えるようにしてやる。ところが、小人はこれと反対のことをするものだ。」

(顔淵第十二  出典:緑川佑介著「孔子の一生と論語」明治書院)

「最後のサムライ」から武士道へ

素読後は、「第1回・論語研究会大賞」の受賞式が行われ、本日の講師である安岡正泰先生に記念の楯と副賞(慶喜快福)が贈られました。
受賞の模様は今月のお知らせをご覧下さい。

先月の開催から間を置かずの2週連続、前回の「『最後のサムライ 山岡鐵舟』から学ぶもの」(平井正修師)に続く「侍シリーズ」で論語と武士道にまつわる講義を頂きました。

安岡先生その1


侍の手本については先月の平井師のお話で想起頂けたと思いますが、ならばそのバックボーンとなった「武士道」のルーツはどこにあるのか?
それは論語の「泰伯篇」になるのではないか、という安岡先生の解説には私も驚きました。泰伯篇には次のように記されてあります。


――士は以って弘毅ならざるべからず。任重くして道遠ければなり。仁以って己の任となす。亦た重からずや。死してのち已(や)む。――



安岡先生その2

 この他にも論語には述而篇、子路篇などでも「士」に関する問答を多く発見する事ができます。そのルーツは古来中国から伝わったと聞き肩を落としそうになるも、その本家たる中国で果たして武士道は生まれたか?そのように考えると、原点はなにであれ、それをどのように昇華するかが大事であるという気付きを頂いた思いが致しました。

 その一方で、昇華した日本が本家よりも秀でているかというと単純にそうではなく、本家は本家で鄧小平主席はもちろん、胡錦濤主席もまた然り。母国の古典においては相当な勉強をしているという話題にも触れられました。
 日中国交正常化における当時の田中首相/大平外相が鄧小平に一本取られたエピソードや、胡主席の来日時に早稲田大学でスピーチした際の「天行健なり、君子自彊して息(や)まず」など、中国の指導者層は相当勉強している、それに相対するには私達ももっと教養を身に付ければならないという結びで盛会に終わりました。

 また会場では、安岡先生が監修された「安岡正篤 一日一言」、そして最新刊の「安岡正篤 人生信條」(ともに致知出版社刊)の販売も行われ、用意した部数が完売の盛況でした。ご支援を頂きました致知出版の番園様はじめ皆様、この場をお借りして御礼申し上げます。



また、当日安岡先生に贈呈された「慶喜快福(けいきかいふく) 大吟醸」は健康コアのホームページ(http://www.owlcore.jp/)よりお求め頂けます。
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