岩越豊雄:
続・子供と声を出して読みたい『論語』百章~「二宮尊徳と論語」~

今月の一節

1:季康子 政を孔子に問ふ。孔子対へて曰はく、「政は正なり。子師要ゐるに正を以ってせば、孰か敢へて正ならざらん。」
→季康子が政を行う道を孔子に問うた。孔子が対へて曰はれるには、「政は正という意味であります人の不正を正すのであります。しかし己が正しくなければ人を正すことは出来ません。もしあなたがまず御自身を正しくして衆人を師いなさるならば、誰か正しくならない者がありましょうか。」

2:季康子 盗を患へて孔子に問ふ。孔子対へて曰はく、「苟も子にして不欲ならば之を賞すと雖も竊まず。」
→季康子が魯国に盗人が多いことをを患えて、孔子にこれを無くする方法を問うた。孔子が対へて曰うには、「苟もあなたが貪欲でないならば、民が恥を知って、仮令(たとい)懸賞で盗みをさせても竊まないようになります。」
(出典:宇野哲人著「論語新釈」講談社学術文庫)

総選挙を控えたこの季節、議員の先生方には大いに感じて頂きたい言葉です。
もちろん、為政者だけでなく各々の属する団体やコミュニティにも当てはまる言葉でしょう。

一年ぶりのお話に傾聴する

冒頭の素読後は、昨年の四月にも当会でお話を頂いた寺子屋「石塾」主宰・岩越豊雄先生に再び登壇頂きました。

岩越先生の講義風景

前回、岩越先生に登壇いただいた時は「子供と声を出して読みたい『論語』百章―人の品格を磨くために (致知出版社)」出版直後で、著作のエッセンスを交えて出版に到った経緯、幾つかの論語解説を交えてのお話を頂きました。
この度、前作の続編に当たる「続・子供と声を出して読みたい『論語』百章―より良い人生をおくるために(同じく、致知出版社)」を上梓され、再びおいで頂ける事となりました。


今回は先生のご出身でゆかりのある事から、小田原の碩学として有名な二宮尊徳のお話を中心に、新著をまとめるに当り感じられたこと、更に研究を深められた「孝」と「弟」に関するお話を頂きました。
前回も「教育の縦(立て)直し」などの名言で会場を沸かせた先生のお話は更に磨きが掛られたご様子で、あっという間の1時間半でした。
講演の細部はいずれ会の方でもまとめたいと思いますが、一年前の講演録は代表幹事・田村のブログでもお読み頂けますので臨場感を味わって頂けると幸いです。
(今秋、「続々・人間の品格-論語に学ぶ人の道-」にも収録予定)

教育再生のために ― 親子で『論語』を素読する気運を
(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(その5)
(その6、終わり)

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